2017年3月7日火曜日

雑文 平成29年3月7日

 だらだらとBlitzをプレイすることが多くなったが、最近ぐんとレーティングが上がって1800台に行った。やりすぎると悲惨なことになるため、あまりしないようにしてるがBulletは1900半ばまで上がった。

 「コツ」を語れるほどの強さはないが、何が変わったか意外と自覚はある。時間に余裕が感じられるようになったことだと思う。Bulletだと顕著だが、1分でできることは少ない。慣れないうちは時間がないから、思考を放棄してしまう。慣れるとこれが変わる。1分でも意外と時間があると。3分ならなおさらだ。

 前は、1800とか1900のプレイヤーは、あんまりミスもしなくて、そこそこオープニングも知ってて…と思っていたがそんなことはない。時間が切迫しているので、わりとめちゃくちゃな手を打ってくる。余裕がないとそれを咎めることができないが、余裕を持てると少しできる。それが少しでもできればレーティングが上がった。

 コツなんて言っておいて、答えは「慣れ」でしかないのだが、時間がないように思えても焦らず、相手は絶対に変な手を打つと構える。プリムーヴは重要だが、脊髄反射をしない。1秒でも2秒でもワンクッション置いて、それから打つ。それだけでBulletもBlitzもマシになる。

 とはいえ、プリムーヴは重要。特にエクスチェンジの可能性があるなら、エクスチェンジするようにプリムーヴしておくとか、必然手についてはプリムーヴを打っておくとかする。プリムーヴで相手の時間を削れば削るほど、上の状況と逆で、相手は焦り、変な手を打つ。引っかかったら仕留める。

 もう一つパターン認識についての話題。以前書いた上達系の記事が未だに一定のアクセスがある。大変光栄だが、今となってはどうかなと思う。

 大学受験の数学でチャート式の例題を覚えまくるという勉強方法があった。曰く、ウンウン問題を考えるのではなく、分からなかったらすぐに答えを見て、パターンを覚える。基礎パターンの問題を一定数繰り返し暗記する。それができれば東大の問題も解ける!みたいなやつだ。

 ほとんどの人が失敗したと思う。チャート式を覚えたところで東大の問題をまともに解けた人は1%もいなかっただろう。そんな都合よく行くわけない。パターンを覚えればなんでも解答可能、そんな都合よくいかない。

 パターン認識をする、パターンをストックする。その考え方自体が誤っているわけではない。「認識」とか「ストック」とか軽そうな言葉にまどわされて、パターンの意味を深く理解していないことが問題だ。大学受験の数学でいえば、究極的にいえば最低限の定理に集約すれば大した数はない。ということは、その最低限の定理さえ理解していれば、原理的に言えば、全ての問題が解ける。

 本当にある基本的な事柄を理解することができれば応用ができる。深く理解できれば、自分が直面する問題に応じて言い換えて当てはめられる。こうした業ができなければ、パターンを使えるといえない。

 以前の記事では、とりあえずストックしまくりましょう!なんて書いたが、そんなことしていても、本当に考えずにやる人だったら、全く上達しないかもしれない。結局、学問に王道なしというとおり、一つ一つウンウン頭を使って考えて、自分の頭の中に落とし込む、そういう作業が必要になる。