2014年2月15日土曜日

久しぶりに・・・

 もはや廃墟ブログ化してしまっていたこのブログだが、先日コメントをいただいたので、久しぶりに更新してみたい。

 最終更新が2013年8月・・・意外と数ヶ月しか経っていないのが驚き。 最後の記事にある通り、この数ヶ月はチェスというよりはピアノの方が趣味にかける時間は多かった。 そうはいいつつもピアノも最近はぜんぜんやらず、そもそも趣味にかける時間がなくなってきている現状。

 そうはいいつつもチェスを完全に辞めたというわけではなく、たまにネットで対戦はやっていた。 前みたいに本を読んだりということはあまりしなくなったけれど、たまにやる程度にはやっぱり楽しいチェス。 チェスははまりすぎると怖いけれど、ぼちぼちやるのには楽しい。 ということでぼちぼち程度には続けていこうとは思っています。

 達成可能性は低いけれど、今年の目標としてはchess.comのStandardで1800、chess.comのタクティクスで2100ぐらいを目標にしたい。  むやみに時間をかけずとも、一日30分~1時間程度でも、継続することさえできれば、達成可能な気もする。



 さて・・・こんな話はどうでもいいが、先日、最近発売された本を読んだ。







 読んだのはPump up Your Ratingという本。チェス中毒者垂涎ものの題名。 直訳すれば「レーティングをガン上げしようぜ」的な感じか。 まあそんな胡散臭い題名の本だけれど、内容はいたって真面目。推奨されている方法も奇をてらったものではなく成功法。

 スウェーデンのIM(インターナショナル・マスター)のアクセル・スミスが著者。 2時間ぐらいでざっと見た感じだけれど素晴らしい本だと思う。 チェスの上達方法論としては結構な数の本を読んだけれど、これが最も優れていると感じた。具体的で、何より、Chessbaseといったプログラムを使うことを前提として具体的な使い方、練習方法が詳細に述べられている。何も考えずにこの本に従っておけば、かなり上達しそう。

 また、内容としても、Improve your chess now, Move First Think Later, 等々今までの思考過程や上達論等の議論を踏まえた上で書かれている。 能動的な学習の強調、Chessbaseを使ったオープニングの学習方法論(これは今まで書籍としてはなかったと思う)、エンドゲームとして具体的にこれぐらい(100個)やれば完璧なんていうリストもある。 特に、自分のゲームの分析の項については、ただ 「自分のゲームを見直そう」という抽象論ではなく、ミスのリストを作って自らのミスの類型化する方法など非常に有益に思える。  実際、著者の指導の下に GM(グランド・マスター)になっている若いプレイヤーもいるようで、効果は実証されているようだ。

 全体的に合理的でオープンな姿勢が 感じられるのも良い。 今までのチェスの上達論は、ロシアが強いだけあって、「ロシアのプレイヤーならだれでも知っている・・・」「ロシアでは常識だけれ ど、ある方法によって・・・」とか、「秘密」を開示するような姿勢が散見された。 優れている本は残しているが、ドヴォレツキーの本とかでも似たようなこ とを感じる。そういうのはとっつきにくい。

 それに対して、本書は「知識はみんなで共有しましょう」という感じで、オープンに自らのトレーニングプラン、オープニング・プレパレーション等々をどんどん開示してくれる。  また、伝統的な「とりあえずマスターのゲームをやってみましょう」 といった今までの方法を踏襲するのではなく、「より合理的で効率的でまたやっていて楽しい練習方法」をやろうという姿勢が感じられ、必ずしも伝統的な方法 に則っているわけではない。まあ、スウェーデンだからそういう風潮があるのかもしれない。

 本書でとられている練習方法はIMやGMも実践している内容ではあるけれど、内容としては特段に時間と労力がかかる方法というわけでもなく、中級者でも参考になるところが多いと思う。 仮に一日に30分ぐらいしかチェスに時間をかけられないとしても、例えば本書で紹介されているようなタクティクスの学習方法(基本タクティクス問題をひたすら繰り返す)をやれば、結構レーティングは上がりそうな気がする。

 かなりオススメ


2 件のコメント:

  1. Amazonの最後の1冊買っちゃっいました(⌒▽⌒)
    本書と自分のレベルが見合っているのか疑問ではありますが・・・

    (以前エンドゲームタクティクスの本を買ったら内容が難しくて鍋敷きになっちゃいました)

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  2. こんにちは! お久しぶりです!

    Pump up your rating買いましたか。 何も考えずにその本で書かれていることを実践すれば上達しそうと思わせてくれるような良い本だと思いました。 まだ私もちゃんと読めていませんが、しっかり読んだら、またブログで触れてみたいです^^

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